DISINFECTION SERVICES

消毒・除染(殺菌)事業

医薬品・再生医療等製品の製造現場から、
バイオハザード施設や実験動物施設まで。
高度な微生物制御が求められる領域で、
確かな「消毒・除染」を提供しています。

MISSION

消毒・除染(殺菌)のプロフェッショナルとして

医薬品・再生医療等製品の製造業界をはじめ、厳格なバイオセーフティが求められる研究機関や実験動物施設など、私たちが担う消毒・除染(殺菌)サービスの対象は、専門性の高い領域に広がっています。
クリーンな環境をつくり出す「無菌化」と、有害な微生物を扱う空間を安全に戻す「無害化」。相反する二つの微生物制御を、確かな技術と設計力で実現することが、私たちの使命です。

HISTORICAL CONTEXT

日本の除染の歴史とともに歩んだ技術基盤

日本でホルムアルデヒドガスによる除染が広く使われるようになったのは1960年代。当時は作業者の安全よりも効率や効果が優先されていた時代で、低コストで大量に使用でき、特別な機器も不要なホルムアルデヒド法が急速に普及しました。

しかしその背景には、作業者の曝露リスクが軽視されていた現実があります。実際、安全キャビネットの正しい運用が浸透しておらず、医療従事者が病原体に感染する事故が社会問題化した時期もありました。“除染=ホルムアルデヒド”と認識される一方で、安全性に対する課題を抱えた時代でもあったのです。

イカリ消毒が除染事業に参入したのは1980年代。当時は新規事業として除染方法の開発から取り組み、さまざまな薬剤を検討して微生物検査を行い、除染効果を確認しながら手探りで作業方法を確立していました。

その後、医薬品業界や国立感染症研究所などから「専門的な除染作業を任せたい」という声が高まり始めました。そこで、実際に除染作業の経験を持つ技術者を招き入れ、“確かな方法で除染を行うサービス”として事業化を推進してきました。

この姿勢こそが、日本の除染の歴史とともに歩み、現場で磨き続けてきた当社の技術基盤です。

SHIFTING DEMANDS

代替法の台頭と、求められる“安全性”への転換

2004年、WHO(IARC)はホルムアルデヒドを「ヒトに対して発がん性がある物質(Group 1)」に分類。これをきっかけに、特にEUを中心として厳しい使用規制が導入され、過酸化水素法など、代替手法が次々に登場していきました。除染に求められる価値が「効率」から「安全性」へと大きく転換した瞬間です。

こうした状況の中で、私たちが一貫して採用・推奨してきたのが過酢酸系除菌剤による除染方法です。

METHOD COMPARISON

各除染方法の比較

比較項目 過酢酸 二酸化塩素 過酸化水素 ホルムアルデヒド
安全性 ○:使用濃度では安全
TLV-TWA:定め無し
×:急性毒性
TLV-TWA:0.1ppm
TLV-STEL:0.3ppm
×:劇物指定(>6%)
TLV-TWA:1ppm
×:発がん性
許容濃度:0.75ppm
有効性
残留毒性 ×:有 ×:有
腐食性
後処理 排気・拭取 吸着・換気 中和(分解)・拭取 中和・排気・拭取

TLV-TWA:アメリカ労働安全衛生局の定める1日8時間又は週40時間曝露基準、TLV-STEL:短期間曝露許容濃度

WHY WE RECOMMEND

なぜ、過酢酸による除染なのか

  • 高い安全性(発がん性なし)

    作業時の使用濃度は、過酢酸0.5%、過酸化水素2%程度。いずれも劇物に該当しない濃度で運用でき、作業者・環境への安全性が高いことが大きな利点です。

  • 残留性が低く、工期を短縮

    反応後は速やかに分解されるため残留性がほとんどなく、室内の再開までの時間を短縮できます。結果として、トータルのコストパフォーマンス向上にも寄与します。

  • 特別で高額な装置が不要

    簡易的なシステムで均一な除染が可能で、大型設備投資が不要な点も、クライアントにとって大きなメリットです。

  • 酢酸臭による“安全確認”

    万一ガスが室外へ漏れても、酢酸臭によってすぐに気づくことができ、現場の安全管理にも有効です。

THE RIGHT SELECTION

しかし、万能な除染法は “存在しません”

だからこそ私たちは、特定の手法にこだわらず、素材・設備・安全要件を踏まえて適切な除染方法を選ぶ設計力を重視しています。

過酢酸は安全性と運用性に優れていますが、万能ではありません。鉄・銅・真鍮など腐食しやすい素材には不向きで、室内に露出している場合は養生が必要です。(※除染の機序は過酸化水素や二酸化塩素ガスと同じ「ラジカル(O2-)」が作用)

過酸化水素法や二酸化塩素法でも同様の腐食リスクがあり、逆に乾式で腐食を抑えられるVHP(蒸気化過酸化水素)は、塗装面で「火膨れ」を起こす可能性があります。さらに、BSL3・4施設のように事前清掃ができない場合、ホルムアルデヒド法が適しているケースも存在します。

微生物制御では、リスクをゼロにすることはできません。それでも、よりリスクの少ない方法で、安全に、なるべく安価でご提供が可能なサービスを目指しています。

TARGET FACILITIES & GOVERNING LAWS

製品・サービスの主な提供先施設と関連法令

製品・
サービス
スポアクレンズ
RTU
スポアクレンズ
RTU CR
スポアクレンズ
Conc【劇】
ホルムアルデヒド
【劇】
二酸化塩素ガス
【劇】
フィールド
用途・用法
・医薬,精密機器工場
・実験動物施設
・再生医療関連施設
(CPC・CPF)
・医薬,精密機器工場
・実験動物施設
・医療,既存使用施設
・安全キャビネット
・実験動物施設
・安全キャビネット
法令・省令等
EU・USA
FDA 認可
EPA 承認
CDC 推奨

USP-1072 CE マーク取得
基本的に
使用しない
NSF/ANSI49
安全キャビネット
除染方法として記載
法令・省令等
JAPAN
第十八改正日本薬局方により
「参考情報」項に掲載

消毒剤:過酢酸、過酸化水素
除染剤:過酢酸、過酸化水素
    ホルムアルデヒド

有効性・安全性が確認されたものは使用可
ただし、バリデーションは必要

ANSI(米国規格協会):American National Standards Institute

CONTACT

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検討段階からでも、豊富な知見をもとに
現場に沿った適切な除染設計をご提案します。

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